中台禅寺名誉方丈見燈大和尚 経歴

中台禅寺名誉方丈見燈大和尚は1991年に開山祖師惟覚安公老和尚のもとで出家、中台禅寺の前身である霊泉寺の開闢から中台禅寺開山に至るまで惟覚老和尚と共に弘法に心血を注ぎ、中台禅寺の都監、副住職、執行長、住職等の重要な役職を務められ、その深い智慧と大きな慈悲の心で人々に敬われてきました。

2005年に惟覚安公老和尚より第2代住職を託され、老和尚の教えを身をもって実践することで、僧団の安定と人々を済度することに力を尽くされました。禅七(7日間の坐禅修行)制度や5つの布教方針である仏法五化―学術化・教育化・芸術化・科学化・生活化―を推進され、禅の法燈を伝えるために全力を注がれました。

開山祖師惟覚安公老和尚が入寂され、深い悲しみに沈んでいた人々を揺るぎない信心で導き、老和尚の教えである「守護道場・深化修行・落実弘法(仏法を根づかせ弘める)」をたゆまず実践されました。また、中台禅寺第二期建設においては、5つのエリアに9棟の建物を建設し、さらに周辺環境も整備するなど、今後100年にわたり布教活動が継続発展できるよう中台道場の基盤を固められました。

また、教育面においては、「中台五明菩薩学院」を創立、さらに「大乘解行研経クラス」を新設し、確固とした教育組織を確立、仏教の教理を深く理解し菩薩行願が実践できるよう四衆弟子を導かれました。

海外布教においても、アメリカ、イタリア、フランス、オランダ、オーストラリア、タイ、香港、日本、フィリピンなど、海外の精舎へ何度も布教に赴き、中台禅寺の心法を広げられました。

2020年に任期満了で退任される予定でしたが、新型コロナウィルスの世界的流行で3年にわたりその対応に迫られることになりました。感染を防ぐための様々な対策を立て困難な3年間を無事に乗り越えられました。コロナ禍にあっても、台湾国内では普上精舍、普信精舍、普佛精舍、普新精舍、普楽介護施設などを建設、アメリカでは普法禅寺の建設、さらにイタリアでは華藏寺の創設にも取り組まれました。

祖師の志を受け継ぎ、中台禅寺の新たな1ページを開いていくべく、2023年5月、見燈大和尚は第3代住職の責務を見穎大和尚へと付託されました。現在の荘厳な中台世界を見てもわかるように、見燈大和尚は18年もの間、人々を導き、祖師の教えを四衆弟子と共に実践してこられました。

多くの功績を残された見燈大和尚は、祖師の教誨と中台禅寺の規定により、住職の責務を満了、今後は名誉方丈として、引き続き禅宗の弘法に尽力されることになりました。

「諦觀法王法,法王法如是」

 書き下し文:法王の法を諦観せよ、法王の法は是の如し

 訳:法王である世尊の法を良く見極めよ、法王の法とはこのようなものである